作業環境などに係る浮遊粒子状物質の測定には、当社のデジタル粉
じん計が数多く使用されており、光散乱方式による相対濃度計とし
て、ろ過捕集法に比べ短時間でデータが得られるなどの利点があり
ます。一方、得られた相対濃度は、特性上、ろ過捕集法を基準とし
て、質量濃度変換係数を求め、質量濃度に補正する必要があります。
質量濃度変換係数(K値)を入力することにより、計数値を簡単に質
量濃度換算することができます。また、測定データの記録機能を搭
載しておりますので、記録した粉じん濃度のデータをパソコンに取
り込むことも可能です。
機能アップを図っていますが、操作は当社既存デジタル粉じん計と
ほぼ同じですので、それらの粉じん計になれた方でも簡単にご使用
できます。
特点
●バックライト付の液晶表示になり、見やすくなりました。
●ソフト付通信ケーブルを標準付属しています。
●ロギング測定※の記録周期が1秒〜99分59秒まで設定できるよ
うになりました。
●質量濃度変換係数(K値)をあらかじめ入力することにより、測
定値(CPM)を質量濃度(mg/m3)に換算して表示できます。
●散乱板値とバックグラウンド値(BG)は電源を切っても記憶さ
れます。また散乱板値とBG値データを用いて自動的に粉じん測
定値の補正が行われます。
●USB/RS-232C出力、電圧出力(0〜1V)、無電圧パルス出力
(オープンコレクタ)の3種類のデータ出力を標準装備しています。
※ロギング測定
測定データをLD-3K2に記録しながら行う測定です。
測定開始日時、測定時間、周期を設定します。
データはカウント(CPM)値で記録され、データは画面上で確認できます。
PCにデータを取り込み、テキスト形式でファイル保存することが可能です。
保存したファイルは市販の表計算ソフトでの加工が可能です。
・データ数:63488点
・測定時間:9999時間59分
・記録周期:1〜5999秒(99分59秒)
・記録周期1秒の場合:約17.6時間の記録が可能
・記録周期1分の場合:約44日の記録が可能